各メディアが2020年8月以降、関東近辺で「ガス点検」を装って自宅に入り込み、金品を盗む犯行が相次いでいると報道していました。
この時点での報道では、男二人組の犯人のうち、一人が逮捕されたというもので実行役の男は未だ逃走中という内容でした。
皆さん、どうぞご注意ください。
ガス点検のはずが強盗?!見分け方は?
それでは一体、松戸市で起きた犯行の手口はどんなものだったのでしょうか?
同署によると、男2人は「ガスを見せて」と点検を装って上がり込み、案内する男性を後ろから羽交い締めにして粘着テープで足と上腕、口の3カ所を緊縛。「金はどこだ」などと脅し、居間のテーブルの下に置いてあった現金や保険証、マイナンバーカード、診察券入りの財布と預金通帳を奪い逃走した。
19日午前11時ごろ、男性宅の固定電話に「松戸警察署の者です。お金はありますか」と不審な電話があった。同署は事前に資産状況などを確認するアポ電(アポイントメント電話)とみている。
2人組はいずれも25歳くらいで体形は痩せ形。作業着を着ていた。1人は身長170センチくらいで黒のマスクを着用。もう1人は身長155センチくらい。男性は自分で粘着テープを切り、近所に「助けて。強盗に遭った」と助けを求めた。
千葉日報より引用
高齢者を狙うなんて、しかも粘着テープで縛るなんて酷すぎますよね。
自分も同じ目にあったらと思うと、恐ろしいですよね。
被害者の高齢者の方は本当に恐怖の時間だったと思います。
そしてなんと、前日には警察を装いアポ電をしていたんですね・・・。

そしてまた今日のニュースで、
今度は世田谷区の高齢者宅に「ガス点検」を装い押し入り、粘着テープで縛って金品を奪い逃走という同様の手口のニュースが流れてきました。
え?また?!
似たような手口ですが、松戸市の事件の逃走中の男と関連のある犯人なのか、全く別の犯行グループなのかは不明ですが、これでは犯人が逮捕されたからといっても全然安心できませんよね!
高齢者が狙われやすいとは思いますが、老若男女問わず注意しておいた方がよさそうです。
そこで、これはもう自分達で未然に防御するしかないと思います。
本当に正規のガス点検かどうか見分けるポイントがいくつか、ガス会社のHPに掲載されているので見てみましょう。
東京ガスのHPより
ガス設備定期保安点検お客さまにガスを安全にお使いいただくため、ガス事業法等に基づき4年に1度、ガス配管の漏えい検査、給排気設備(ガス風呂がま・ガス給湯器)などの調査にお伺いするもの
- ガス風呂がま・ガス給湯器の給排気設備の設置状況により、お客さま宅内に入り点検させていただく場合と屋外で点検させていただく場合があります。
- 事前にチラシ等にて、ご訪問予定日をお知らせさせていただきます。なお、点検費用等を請求することはありません。
(3)検針ガス料金を算定するために、毎月1回お客さま宅のガスメーターの指示数を読み取るためにお伺いするもの
- ガスメーターが屋外に設置されている場合は、屋外にて検針させていただきます。
- ガスメーターが室内等に設置されている場合は、お客さまにお立ち会いいただき検針させていただきます。立ち入りできない場合は、お客さまにガスメーターの指示数をお読みいただく等のご協力をお願いすることがあります。
- 「検針結果のお知らせ」(検針票)でガス料金を集金することはありません。
- なお、ガスメーターは計量法に基づき10年(一部7年)に一度、定期点検ではなく、定期取替えを行っております。お客さまへのご案内は東京ガス及び工事会社の電話番号を記載したハガキで行っております。
(4)その他
- アンケートと称して家族構成や資産状況などの情報をお聞きすることはありません。
- お客さま宅の安全向上のため警報器の取り付けをお勧めしていますが、取り付け前に代金を請求することはありません。
不明な点がありましたら、東京ガスお客さまセンターへお問い合わせください。東京ガスより引用
参考になります。
また、こんな作業着で伺いますよというわかりやすいイラスト追加されて掲載されていました。
制服等について
- 東京ガスグループの作業員は、左胸に東京ガスのロゴ、ライフバルやエネスタのロゴが入った制服を着用し、東京ガスグループの「身分証」を携行しております。不審な場合は、制服のロゴを確認いただくとともに、必ず「身分証」の呈示を求めてください。
<東京ガスグループ制服・ロゴマーク例>
東京ガスより引用
ロゴマーク入りの制服は、わかりやすいですね。
情報は常に更新されている可能性があるので、都度東京ガスのHPで確認してくださいね。
各自治体のHPでも注意喚起
松戸や世田谷の事件では、被害者を粘着テープで縛るという荒々しい犯行でした。
各自治体のHPもいくつか見てみましたが、この事件発生によると見られる「ガス点検強盗」に関しての注意喚起の記事が作成されていました。
ご自身の自治体のHPを確認してみてください。
ガスの点検っていきなり来るの?
突然、自宅のインターホンが鳴って「ガスの点検です」って来るものなのでしょうか?
サトやんの経験上、いきなり来るということも事前に電話が掛かってくることもなかったです。
事前にハガキや郵便ポストに直接「ガス点検のお知らせ」という案内が投函されていて、日程を選べるようになってました。
事前に余裕を持って知らせてくれると、こちらも正規の点検なのかを調べる事ができますよね。
やはりテレビのニュース番組でも「いきなりガス点検が行くことはない」と注意喚起していたようです。
まとめ
自分の近くの事件じゃないからと安心せずに用心することが未然に犯罪に巻き込まれないための、一つの防御策になりそうです。
高齢の親がいる人は、こういう事例があるということをあらかじめ教えておくほうがいいと思います。
事前に書面でお知らせがないのにガス点検などと語る訪問者が来たら、とりあえず玄関の扉は開けずに最寄りの管轄のインフラ事業所や警察署に電話して問い合わせてみるのがいいのかもしれないと思いました。
それにしても、真面目に仕事をしているガス会社の作業員の方々をはじめ、インフラ関係の作業員の皆さんは訪問の作業がやりにくいでしょうね。
本当にお疲れ様です・・・。